台湾旅行の持ち物は、日本の旅行と大きく変わりません。ただ、「持って行ってはいけないもの」と「機内に持ち込むときのルール」は、知らないまま出発すると、罰則や搭乗の問題につながります。この記事では、最初にその2つを公的な情報で確認し、そのあとに、忘れ物を防ぐためのチェックの考え方を整理しました(確認日:2026年9月20日)。
ルールに関わる部分は、日本の国土交通省、ジェトロ(日本貿易振興機構)、日本台湾交流協会の案内に基づいて書いています。気候や服装のように、確認が難しい一般的な内容は、参考として書き、断定は避けました。
最初に確認:台湾に持ち込めないもの
電子たばこと加熱式たばこ
ジェトロの案内によると、台湾では2023年3月22日に、たばこの規制に関する改正法が施行され、電子たばこの製造・輸入・販売などが全面的に禁止されました。加熱式たばこも、台湾への持ち込みが禁止されているとされています。持ち込めるのは、紙巻きたばこ、刻みたばこ、葉巻などに限られます。違反した場合は、最高500万台湾元の罰金が科される、と案内されています。
その後、台湾国内で加熱式たばこの扱いが変わったという報道もありますが、旅行者向けの案内サイトでは、海外からの持ち込みは引き続き違法とされています。制度は変わりやすいため、加熱式や電子たばこを使う人は、荷物に入れる前に、必ず最新の公式情報で確認してください。
肉製品、果物、野菜など
日本台湾交流協会は、台湾への肉製品や果物、野菜などの持ち込みに注意するよう案内しています。台湾の法令に基づき、違反した人には多額の罰金や入境拒否などの処罰が科される場合がある、とされています。ハムやソーセージ、肉を使った加工食品、生の果物などを、お土産や機内食の残りとして荷物に入れないでください。具体的な条件は、台湾の動植物防疫検疫の担当機関(行政院農業委員会動植物防疫検疫局)のサイトで確認できます。

機内に持ち込むときのルール
モバイルバッテリー
国土交通省の発表によると、モバイルバッテリーは預け入れ荷物に入れることが禁止されていて、機内に持ち込む手荷物に入れる必要があります。2026年4月24日から適用される新しいルールでは、次の内容が示されています。
- 機内に持ち込めるモバイルバッテリーは2個まで(160Wh以下に限る)
- 機内で、モバイルバッテリーへの充電をしない
- 機内で、モバイルバッテリーから他の電子機器へ充電をしない
つまり、以前のように、機内でスマートフォンをモバイルバッテリーで充電しながら過ごすことは、今はできません。飛行機に乗る前に、スマートフォンとモバイルバッテリーを、ある程度充電しておくと安心です。利用する航空会社の案内も、あわせて確認してください。
液体の持ち込み
化粧水や日焼け止め、シャンプーなどの液体は、国際線の機内に持ち込む場合、容器ごとの容量に制限があります。一般に、100ミリリットルを超える容器は手荷物に入れられず、預け荷物に入れる必要があります。旅行用の小さな容器に移し替えておくと、手荷物に入れやすくなります。詳しい条件は、利用する空港の案内で確認してください。
忘れ物を防ぐ:優先度で分ける
| 優先度 | 持ち物 | 忘れた場合 |
|---|---|---|
| 絶対に必要 | パスポート、クレジットカード、eチケットの控え | 搭乗や入国、支払いに支障が出る |
| ほぼ必要 | 現金、モバイルバッテリー、常備薬 | 現地で不便が続く。薬は現地で選びにくい |
| あると便利 | 折りたたみ傘、ウェットティッシュ、羽織るもの | 現地のコンビニなどで代わりを買える場合が多い |
パスポートの有効期間は、日本台湾交流協会の案内では、予定している滞在日数以上とされています。詳しい入国前の準備は、航空券と入国手続きにまとめています。
電気製品:コンセントの形と電圧
台湾では、日本と同じAタイプのプラグが一般的に使われるとされ、変換プラグは基本的に不要とされています。電圧は、日本の100ボルトより少し高い110ボルト程度とされます。スマートフォンやカメラの充電器は、100〜240ボルトに対応したものが多く、そのまま使える場合が多いです。ドライヤーなど、電力の大きい機器は、本体の表示で対応電圧を確認してから持っていってください。

気候と服装の考え方
台湾は、季節によって、雨や湿度の感じ方が変わります。夏は蒸し暑く、台風の影響を受けることがあります。冬は、気温が極端に下がらなくても、湿気で寒く感じる日があります。旅行の日程が決まったら、出発の数日前に、現地の天気予報を確認して、服装を調整してください。室内は冷房が強めに効いている場所があるため、薄手の羽織るものが1枚あると便利です。折りたたみ傘は、季節を問わず持っておくと役に立ちます。
通信と支払いの準備
通信手段は、eSIM、ポケットWi-Fi、現地のSIMから選びます。選び方は韓国・台湾の通信手段にまとめています。市内の交通の支払いは台北MRTの乗り方を、現金の準備は台湾の両替はどこですべきかを参照してください。
夜市を歩くための持ち物
夜市では、両手で食べ歩くことが多く、屋台の油やソースで手や服が汚れます。ウェットティッシュ、小さなショルダーバッグやポーチ、汚れてもよい服を用意しておくと、快適に過ごせます。人が多い場所では、大きなバッグは邪魔になるため、貴重品だけを入れられる小さなバッグに絞ってください。夜市の選び方は台湾の夜市で解説しています。

日本で用意するもの、現地で買えるもの
| アイテム | 判断 | 理由 |
|---|---|---|
| モバイルバッテリー | 日本で用意 | 機内に持ち込む手荷物にする必要がある |
| 常備薬 | 日本で用意 | 現地では言葉の壁があり、選びにくい |
| 日焼け止め、折りたたみ傘 | 現地でも買える場合が多い | コンビニやドラッグストアで手に入る |
| 好みのスキンケア用品 | 日本で用意 | 使い慣れたものを使うほうが安心 |
スーツケースと、帰りの荷物
2〜3泊程度の旅行なら、機内持ち込みサイズのキャリーケースでも足ります。お土産を多く買う予定があるなら、少し余裕のあるサイズを選ぶと、帰りの荷物増加に対応できます。帰りに買ったものを日本に持ち込む場合は、日本の税関の免税範囲などのルールも確認してください。写真を多く撮る人は、カメラの予備バッテリーやメモリーカードも役立ちます。
よくある思い違い
- 「加熱式たばこなら、持って行ける」:台湾への持ち込みは禁止とされ、高額の罰金の対象になります
- 「モバイルバッテリーは、預け荷物に入れてよい」:預け入れは禁止です
- 「機内でモバイルバッテリーからスマホを充電できる」:2026年4月24日以降は認められません
- 「日本のお菓子や食品は、何でも持って行ける」:肉製品などは、持ち込みが制限されています
旅程の組み立ては台北2泊3日の回り方を参照してください。
この記事の情報の出典
ルールに関わる内容は、次の公的な機関の案内に基づきます。確認日は2026年9月20日です。
- 国土交通省(モバイルバッテリーの機内持込みの新たなルール):https://www.mlit.go.jp/report/press/kouku10_hh_000310.html
- ジェトロ(台湾、電子たばこが全面禁止、加熱式たばこの持ち込みも禁止に):https://www.jetro.go.jp/biznews/2023/03/0feb638d6bda127e.html
- 日本台湾交流協会(肉製品や果物・野菜等の持込みに注意):https://www.koryu.or.jp/news/?itemid=3082&dispmid=5287
コンセントの形と電圧、気候の感じ方は、一般的な旅行情報に基づく参考で、公式には確認していません。持ち込みの規制や航空会社のルールは変更されることがあるため、出発前に上記の公的機関のサイトと、利用する航空会社の案内で最新情報をご確認ください。



