韓国旅行の準備で意外と迷うのが両替です。空港で替えると損をする、明洞の両替所が一番お得、いやカードのほうがいい……情報が錯綜していて、結局どうすればいいのか分かりにくい分野です。
結論を先に言うと、両替は1か所で済ませるものではありません。空港で最低限、市内でまとまった額、という二段構えが最も無駄がありません。この記事では、それぞれの場所のレート差を具体的な数字で比較し、いくら両替すべきかまで解説します。
まず結論:二段構えが正解
| タイミング | 場所 | 金額の目安 | 目的 |
|---|---|---|---|
| 到着直後 | 仁川空港の両替所 | 1〜2万ウォン分 | 交通費・当座の現金 |
| 市内到着後 | 明洞などの私設両替所 | 残り全額 | レートの良い場所でまとめて |
| 不足したとき | ATMでカード引き出し | 必要な分だけ | 再両替の手間を省く |
空港の両替所はレートが不利ですが、まったく使わないという判断も危険です。空港からソウル市内までの交通費は現金が必要になる場面があり、手持ちがゼロだと動けなくなります。
レートの差はどれくらいあるのか
「空港は損」と言われますが、実際にどれくらい違うのか。10万円を両替した場合の目安で比較します。
| 場所 | レートの傾向 | 10万円あたりの差 | 手数料 |
|---|---|---|---|
| 日本の空港・銀行 | 最も不利 | 基準 | 含まれている |
| 仁川空港の両替所 | やや不利 | 日本より有利 | 店舗により発生 |
| 韓国の銀行窓口 | 標準的 | 空港より有利 | 1回あたり定額のことも |
| 明洞の私設両替所 | 最も有利 | 数千円分の差が出る | 基本的に無料 |
最も差が大きいのは日本国内での両替と明洞の私設両替所の比較です。10万円規模を替えるなら、数千円分の差になることがあります。
逆に言うと、2〜3万円程度しか両替しないなら、場所による差は数百円にとどまります。少額の旅行者が両替所を探し回るのは、時間の使い方として合理的ではありません。

日本で両替してはいけない理由
日本の空港や銀行でウォンに替えるのは、ほぼすべてのケースで損になります。ウォンは日本国内での取扱量が少なく、レートに大きな上乗せがされているためです。
「現地に着いてから両替するのが不安」という理由で日本で替える人がいますが、仁川空港には到着ロビーに複数の両替所があり、24時間営業の店舗もあります。探すのに困ることはありません。
日本で替えるとしても、1万円分までに留めるのが現実的な落としどころです。
明洞の私設両替所を使う
ソウルで最もレートが良いのが、明洞エリアに集まる私設両替所です。看板に「換錢所」と書かれた小さな店舗で、レートが電光掲示板や手書きボードに表示されています。
使い方
手順は単純です。日本円を渡すと、その場でウォンを数えて渡してくれます。パスポートの提示を求められることもあるので、持参してください。
複数の店舗が近接しているので、2〜3軒のレートを見比べてから決めるのがおすすめです。同じ通りでも店によってレートが違います。
注意点
受け取ったらその場で必ず金額を数えてください。店を離れてからでは確認のしようがありません。多くの店は正直に営業していますが、自衛は必要です。
また、営業時間は店舗により異なり、夜遅くは閉まっています。日曜に休む店もあります。到着日が日曜の夜という場合は、空港である程度替えておくほうが安全です。
明洞エリアの詳細は明洞完全ガイドで解説しています。

ATMでの引き出しという選択肢
両替をせず、現地のATMでクレジットカードやデビットカードからウォンを引き出す方法もあります。
| 両替所 | ATM引き出し | |
|---|---|---|
| レート | 店による | カード会社の基準レート |
| 手数料 | 基本無料 | ATM手数料+カード手数料 |
| 使いやすさ | 営業時間の制約あり | 24時間・コンビニにもある |
| 向いている場面 | まとまった額 | 不足したときの追加 |
ATMは手数料がかかるため、最初からすべてをATMで賄うのは割高です。ただし「両替した分が足りなくなった」ときの補充手段としては優秀です。余ったウォンを日本円に戻す際にも損が出るので、少なめに両替してATMで補うという考え方は合理的です。
海外利用に対応したカードかどうかは、出発前に必ず確認してください。カードによっては海外ATMでの引き出しが制限されています。
カード払いのときの落とし穴
韓国はカード社会で、多くの店でクレジットカードが使えます。ただし決済時に注意すべき点があります。
店によっては「日本円で決済しますか、韓国ウォンで決済しますか」と聞かれることがあります。ここで日本円を選ぶと、店側が設定した不利なレートで換算されてしまいます。これはDCC(自国通貨建て決済)と呼ばれる仕組みで、旅行者が損をする側に設計されています。
迷ったら必ず現地通貨(ウォン)を選んでください。カード会社の基準レートで処理されるため、そのほうが有利になります。
いくら両替すればいいか
使う金額の目安です。カードが使える店が多いため、現金は思ったより少なくて足ります。
| 日程 | 現金の目安 | 内訳の考え方 |
|---|---|---|
| 2泊3日 | 3〜5万ウォン | 交通費・屋台・チップ的な支払い |
| 3泊4日 | 5〜8万ウォン | 上記+市場での買い物 |
| 買い物中心 | 10万ウォン以上 | 市場や個人商店は現金のみが多い |
コンビニ、カフェ、レストラン、地下鉄はカードやT-moneyで払えます。現金が必要になるのは、屋台、伝統市場、小さな個人商店、一部のタクシーです。
交通費はT-moneyカードにチャージしておくと現金の消費が減ります。使い方は韓国のT-moneyカード完全ガイドをご覧ください。

よくある失敗
日本で全額両替してしまう
最も損が大きい失敗です。不安な気持ちは分かりますが、仁川空港には到着ロビーに両替所があります。日本で替えるのは当座の1万円分までにしてください。
空港で全額両替してしまう
日本よりはましですが、市内の両替所には及びません。空港では交通費分だけにしてください。
カード決済で日本円を選ぶ
「日本円のほうが分かりやすい」と選んでしまうと、不利なレートが適用されます。必ずウォンを選んでください。
両替しすぎて余らせる
ウォンから日本円に戻す際にも手数料がかかるため、往復で二重に損をします。足りなくなったらATMで補うと考え、少なめに替えるのが賢明です。
高額紙幣ばかりで受け取る
5万ウォン札ばかりだと、屋台や小さな店で使いにくくなります。両替時に「1万ウォン札を多めに」と伝えると対応してもらえます。
よくある質問
結局どこで両替するのが一番お得ですか?
明洞の私設両替所です。ただし空港から市内へ移動する分の現金は必要なので、空港で1〜2万ウォン分だけ替えてから向かってください。
パスポートは必要ですか?
店舗や金額によって提示を求められます。持ち歩いていれば問題ありません。ホテルに置いてきてしまうと両替できないことがあります。
現金はほとんど使わずに旅行できますか?
ほぼ可能です。韓国はカード決済が普及しており、コンビニやカフェでも少額からカードが使えます。ただし屋台や伝統市場では現金が必要なので、3〜5万ウォンは持っておくと安心です。
余ったウォンはどうすればいいですか?
日本円に戻すと手数料で目減りします。次回の韓国旅行の予定があるなら取っておく、空港の免税店で使い切る、T-moneyカードにチャージして次回使うといった方法があります。
クレジットカードだけで大丈夫ですか?
おすすめしません。カードが使えない場面が必ずあります。またカードが磁気不良や利用制限で使えなくなるリスクもあるため、現金は必ず用意してください。
まとめ
- 日本で全額両替しない(替えても1万円分まで)
- 仁川空港では交通費分の1〜2万ウォンだけ
- まとまった額は明洞の私設両替所で
- 足りなくなったらATMで補う
- カード決済では必ずウォンを選ぶ
両替は数千円の差にしかならないことも多いですが、仕組みを知っておけば無駄な損は避けられます。空港からの移動については仁川空港からソウル市内への移動を、持ち物の準備は韓国旅行の持ち物チェックリストをあわせてご覧ください。
為替レートは日々変動します。両替の前に、その日の実勢レートを確認しておくと判断しやすくなります。両替所の場所や営業情報は韓国観光公社の公式サイトでも確認できます。



