韓国も台湾も、日本から3時間前後で行ける近さです。ただし「近い=手続きが要らない」わけではありません。パスポートの残存期間、入国時の電子申請、航空券の買い時。どれも知らないまま当日を迎えると、空港で足止めされます。
この記事では、出発前に済ませておくべき手続きと、航空券を安く買うための考え方をまとめます。
まず結論:出発前にやることリスト
| いつ | やること |
|---|---|
| 3か月前 | パスポートの残存期間を確認 |
| 2〜3か月前 | 航空券を予約(最も安くなりやすい時期) |
| 1か月前 | 宿を確定 |
| 2週間前 | eSIM・Wi-Fiを手配 |
| 出発72時間前〜 | 入国に必要な電子申請 |
| 前日 | eチケットのターミナル番号を確認 |
最も見落とされやすいのがパスポートの残存期間と出発直前の電子申請です。この2つを外すと、旅行そのものが成立しません。
ビザは必要か
| 韓国 | 台湾 | |
|---|---|---|
| 観光目的のビザ | 不要 | 不要 |
| 滞在可能日数 | 90日 | 90日 |
| パスポート残存 | 入国時に有効なもの (3か月以上推奨) | 入国時に有効なもの (3か月以上推奨) |
| 電子申請 | K-ETAが必要な場合あり | 入国カードの事前オンライン申請が可能 |
| 復路航空券 | 提示を求められることがある | 提示を求められることがある |
どちらも観光目的の短期滞在ならビザは不要です。ただし入国のための電子的な手続きは別途必要になる場合があります。
韓国のK-ETA
K-ETA(電子旅行許可)は、ビザ免除で韓国に入国する外国人に求められる事前申請制度です。オンラインで申請し、許可を得てから搭乗する仕組みです。
ただし日本国籍者については、時期によって一時免除措置が取られていることがあります。この措置は期間を区切って延長・変更されるため、「前回は不要だった」という記憶で判断するのは危険です。
出発前に必ずK-ETA公式サイトと外務省の海外安全ホームページで、渡航時点の最新の扱いを確認してください。申請が必要な場合、審査に時間がかかることがあるため、出発直前ではなく余裕を持って手続きしてください。
台湾の入国カード
台湾では入国カードの提出が必要ですが、事前にオンラインで申請しておけば機内での記入が不要になります。到着後の手続きもスムーズになるため、済ませておくのがおすすめです。
オンライン申請をしない場合は、機内で配られる用紙に記入するか、到着ロビーの記入台で書くことになります。

パスポートの残存期間
韓国・台湾ともに、入国時点で有効なパスポートがあれば法令上は入国できます。ただし実務上は3か月以上、できれば6か月以上の残存期間を持たせておくべきです。
理由は航空会社側の判断にあります。搭乗手続きの段階で「残存期間が短い」として搭乗を断られるケースがあり、これは入国できるかどうかとは別の問題です。
パスポートの申請から受け取りまでには1〜2週間かかります。旅行を計画した時点で必ず確認してください。
航空券を安く買う考え方
買う時期
| 時期 | 価格の傾向 |
|---|---|
| 6か月以上前 | まだ安売りが出ていない |
| 2〜3か月前 | 最も安くなりやすい |
| 1か月前 | 徐々に上昇 |
| 2週間前 | 高い。席も選べない |
| 直前 | 最も高い |
近距離路線は2〜3か月前が買い時とされています。早すぎても安くならず、遅すぎると確実に高くなります。
曜日と時間帯で価格が変わる
金曜出発・日曜帰国という最も需要の高い組み合わせは、価格が跳ね上がります。1日ずらすだけで数千円から1万円以上変わることもあります。
また早朝便や深夜便は安く設定されています。ただし深夜到着の場合、空港から市内への移動手段が限られる点は計算に入れてください。仁川空港の場合は仁川空港からソウル市内への移動、桃園空港の場合は桃園国際空港から台北市内への移動を参考にしてください。
避けたい時期
年末年始、ゴールデンウィーク、お盆は日本側の需要で高騰します。加えて韓国の旧正月(ソルラル)と秋夕(チュソク)、台湾の旧正月は現地側の大型連休で、店が休み、交通が混雑し、宿代も上がります。
これらの時期は毎年日付が変わるため、旅行を計画する段階で現地の祝日カレンダーを確認しておくことをおすすめします。

LCCとフルサービス航空会社
| LCC | フルサービス | |
|---|---|---|
| 運賃 | 安い | 高い |
| 預け荷物 | 別料金 | 込み |
| 座席指定 | 別料金 | 込み |
| 機内食 | 別料金 | 込み |
| 変更・払い戻し | 不可または高額 | 条件により可能 |
| 欠航時の振替 | 限定的 | 手厚い |
LCCは運賃だけを見ると魅力的ですが、預け荷物と座席指定を追加すると差が縮まります。お土産を大量に買う予定があるなら、最初から荷物込みの運賃と比較してください。
また手荷物の重量制限はLCCのほうが厳格です。超過すると空港で高額な追加料金を請求されます。
主な就航空港
| 目的地 | 主な到着空港 | 特徴 |
|---|---|---|
| ソウル | 仁川国際空港 | 便数が最多。市内まで約1時間 |
| ソウル | 金浦空港 | 市内に近い。羽田便あり |
| 釜山 | 金海国際空港 | 市内まで約50分 |
| 台北 | 桃園国際空港 | 便数が最多。市内まで約40分 |
| 台北 | 松山空港 | 市内直結。羽田便あり |
| 高雄 | 高雄国際空港 | 南部観光の起点 |
ソウルなら金浦空港、台北なら松山空港のほうが市内に近く、移動時間を節約できます。運賃が同程度なら、これらの空港を発着する便を選ぶ価値があります。

よくある失敗
パスポートの期限切れに直前で気づく
申請から受け取りまで1〜2週間かかります。旅行を決めた日にまず確認してください。
電子申請を「前回不要だったから」で判断する
入国要件は変わります。渡航のたびに公式サイトで確認する習慣をつけてください。
LCCの荷物料金を計算に入れない
予約後に追加すると割高になります。予約時点で荷物を含めた総額で比較してください。
現地の連休に当たってしまう
旧正月や秋夕の期間は、飲食店や商店が休業します。観光地は営業していても、街の日常的な風景は体験できません。
ターミナルを間違える
仁川空港も桃園空港も2つのターミナルがあります。移動に20分前後かかるため、チェックイン締切に間に合わなくなる可能性があります。前日にeチケットで確認してください。
よくある質問
韓国旅行にビザは必要ですか?
観光目的の短期滞在ならビザは不要です。ただしK-ETAという電子旅行許可の申請が必要になる場合があります。日本国籍者への適用は時期により変わるため、渡航前に公式サイトで確認してください。
パスポートの残存期間はどれくらい必要ですか?
法令上は入国時に有効であれば足りますが、実務上は3か月以上、できれば6か月以上を推奨します。航空会社の判断で搭乗を断られることがあるためです。
航空券はいつ買うのが一番安いですか?
2〜3か月前が目安です。早すぎても安売りが出ておらず、直前になるほど高くなります。
復路の航空券は必要ですか?
提示を求められることがあります。片道だけで入国しようとすると、搭乗手続きの段階で止められる場合があるため、往復で予約しておくのが無難です。
LCCとフルサービス、どちらがいいですか?
荷物が少なく日程に余裕があるならLCCで十分です。お土産を多く買う予定がある、欠航時のリスクを避けたい、という場合はフルサービスを検討してください。
まとめ
- 韓国・台湾とも観光目的ならビザ不要(90日)
- K-ETAの要否は渡航のたびに公式サイトで確認
- パスポート残存は3か月以上、できれば6か月以上
- 航空券は2〜3か月前が買い時
- LCCは荷物料金を含めた総額で比較する
航空券と入国手続きが片付けば、あとは旅の中身を考えるだけです。持ち物の準備は韓国旅行の持ち物チェックリストと台湾旅行の持ち物チェックリストを、通信手段は通信・Wi-Fi完全ガイドをご覧ください。
入国要件は予告なく変更されることがあります。渡航前に必ず外務省の海外安全ホームページで最新情報をご確認ください。



