台北のMRT(台北捷運)は、主要な観光地の多くをつないでいて、日本の地下鉄に近い感覚で使えます。ただし、支払い方法の選択肢が増えていて、以前の情報のままだと損をすることがあります。特に「悠遊カードは運賃が2割引になる」という説明は、今は当てはまりません。
この記事では、台北MRTの公式サイトで確認できた支払い方法をもとに、自分に合う乗り方の選び方と、日本と違うルールを整理しました(確認日:2026年9月20日)。運賃の具体的な金額は、公式の運賃検索で確認できなかったため、区間ごとの金額は載せていません。
支払い方法は5つ:公式サイトの案内から
台北捷運の公式サイトでは、次の方法が案内されています。旅行者が選ぶときの考え方を添えました。
| 方法 | 特徴 | 向いている人 |
|---|---|---|
| 交通系ICカード(悠遊カードなど) | バスなどでも使える。事前のチャージが必要 | 滞在中、バスやコンビニも使う人 |
| 銀行カード(Visa、Mastercardなど) | 公式サイトで、対応するカードのブランドや決済方法が案内されている | ICカードを買う手間を省きたい人。対応の条件は公式で確認する |
| QRコード(Transit QR Code) | アプリで乗車できる | アプリでの手続きに慣れている人 |
| 1回券(トークン) | 1回ごとに券売機で購入する | 乗る回数が少ない人 |
| 一日乗車券、24/48/72時間パス | 期間内に乗り放題になる | 短期間に何度も乗る人 |
パスの価格は、公式サイトの案内ページでは確認できませんでした。値段は公式サイトの「Travel Pass Recommendations」などの案内で確認してください。

悠遊カードの割引は「2割引」ではなくなった
以前は、悠遊カードで台北MRTに乗ると、運賃が自動的に2割引になっていました。ウィキペディアの悠遊カードの項目によると、2020年からは、1か月の乗車回数に応じて10〜30パーセントが後から戻る「還元」の仕組みに変わっています。還元額は月が終わったあとに、次にMRTで使うときにカードへ入る形で、一定期間内に受け取る必要があるとされています。
つまり、短い旅行では、割引が大きく効くとは考えにくくなっています。この記事の旧版にあった「1日に3回乗ればカード代の元が取れる」という説明は、現在の仕組みには当てはまりません。ICカードを選ぶ理由は、運賃の割引ではなく、バスやコンビニなどでも使える利便性にあります。制度の詳細は変更されることがあるため、悠遊カードの公式案内で確認してください。
パスが得かどうかは、自分で計算する
一日乗車券や24/48/72時間パスが得かどうかは、次の手順で判断できます。数字は自分で調べた値を当てはめてください。
- 滞在中に乗る予定の区間を、公式の運賃検索で調べ、1回ごとの運賃をメモする
- 1日あたりの乗車回数を見積もり、運賃の合計を出す
- パスの価格と、期間内の運賃の合計を比べる
- パスの有効期間の数え方(最初に使ってから何時間か、日付で切れるか)を確認する
市内の運賃は安いため、短い区間を数回乗るだけなら、パスより1回ごとの支払いのほうが安くなることがあります。乗る回数が多い日と少ない日が混ざる旅程では、パスの元が取れないことも多いので、計算してから判断してください。
路線の色と、観光でよく使う路線
| 路線 | 色 | 主な駅 | 観光での使いどころ |
|---|---|---|---|
| 淡水信義線 | 赤 | 台北駅・中山・台北101・淡水 | 台北101や淡水方面 |
| 板南線 | 青 | 台北駅・西門・忠孝復興・市政府 | 西門町や東部エリア |
| 松山新店線 | 緑 | 松山・中山・西門 | 饒河街夜市などの方面 |
| 中和新蘆線 | 橙 | 中山國小・行天宮 | 行天宮など |
| 文湖線 | 茶 | 松山機場・動物園 | 松山空港など |
| 桃園空港線 | 紫 | 台北駅・桃園空港 | 桃園空港との往復 |
観光でよく使うのは、赤の淡水信義線と青の板南線です。路線の色と駅の番号が案内に表示されるため、駅名が読めなくても、色を頼りに目的地へ向かえます。台北駅は複数の路線が集まる大きな駅で、通路も長いため、乗り換えの移動時間に余裕を持ってください。

乗り方の流れ
- 改札で、ICカードなど選んだ方法をタッチする(1回券のトークンは、入場時にタッチする)
- ホームの案内表示で、終点の駅名を確認し、自分の目的地の方向を路線図で確かめる
- 電光掲示や車内アナウンスで停車駅を確認する
- 出場時に、入場時と同じ方法で改札を通る。1回券のトークンは投入口に入れる
1回券は、入場時はタッチし、出場時は投入口に入れる仕組みです。日本の切符と勝手が違い、改札の前で立ち止まる人が多いポイントです。
日本と違うルール
台北MRTでは、改札の内側で飲食をすると、罰則の対象になる場合があります。水やガムも含まれるとされるため、改札を通る前に飲み終えるか、カバンにしまってください。優先席(博愛座)は、空いていても座らない人が多く、旅行者も避けておくのが無難です。エスカレーターは、右側に立って左側を空けるのが習慣とされています。

乗り換えと出口の選び方
乗り換え駅では、天井の案内表示に路線の色が示されています。乗りたい路線の色を追って歩けば、たどり着けます。大きな駅は出口が多く、間違えた出口から出ると、地上で長い距離を歩くことがあります。地図アプリで、目的地に近い出口の番号を先に調べておくと、迷いません。
荷物が多いときと、案内表示の言語
スーツケースを持って乗ることは可能ですが、混雑する時間帯は場所をとるため、時間をずらしたほうが楽に移動できます。大きな駅にはエレベーターが設けられていることが多く、階段の移動を避けられます。案内表示は中国語と英語が中心で、駅名には漢字が多いため、日本人には読み取れる部分もありますが、路線の色と駅の番号を頼りにすると、より確実に目的地へたどり着けます。券売機は英語表示に切り替えられることが多いので、初めてでも操作できます。
運行時間と終電の考え方
台北MRTは、おおむね朝の6時ごろから、深夜0時ごろまでの運行とされています。路線や駅、曜日で異なるため、終電の近くに乗る予定がある場合は、公式サイトや地図アプリで、その日の時刻を確認してください。夜市を楽しんでいると、終電を逃しやすいため、帰りの手段を先に決めておくのがおすすめです。夜市の選び方は台湾の夜市にまとめています。
よくある思い違い
- 「悠遊カードなら常に2割引」:現在は月ごとの乗車回数に応じた還元で、短期の旅行では効果が小さいとされます
- 「Suicaがそのまま使える」:日本の交通系ICカードは使えず、現地のカードや別の支払い方法が必要です
- 「1回券のトークンも、出るときはタッチ」:出場時は投入口に入れます
- 「改札の中でも、飲み物は飲める」:飲食は罰則の対象になる場合があります
空港からの移動は桃園国際空港から台北市内への移動に、旅程の組み立ては台北2泊3日モデルコースにまとめています。
この記事の情報の出典
支払い方法の種類は、台北捷運公司の英語版公式サイトの案内に基づきます。悠遊カードの割引制度の変更は、ウィキペディアの記載に基づきます。確認日は2026年9月20日です。
- 台北捷運公司(Metro Tickets & Travel Pass):https://english.metro.taipei/cp.aspx?n=BECC2E7AC426F659
- 悠遊カード(EasyCard)の項目(ウィキペディア):https://en.wikipedia.org/wiki/EasyCard
区間ごとの運賃、パスの価格、運行時間の詳細は、公式サイトで確認できなかったため、具体的な金額は載せていません。運賃や制度は改定されることがあるため、乗車前に台北捷運公司の公式サイトで最新情報をご確認ください。



