韓国旅行の交通で必ず名前が出てくるのがT-moneyカードです。地下鉄・バス・コンビニで使える交通系ICカードで、韓国旅行者にとってはSuicaのような存在です。
ただし「どこで買うか」「いくらチャージするか」「帰国時にどうするか」まで理解している人は多くありません。この記事では購入から使い切りまで、実務的な流れで解説します。
T-moneyカードとは
プリペイド式の交通系ICカードで、地下鉄・バス・タクシーの一部・コンビニでの支払いに使えます。現金でチャージし、使った分だけ引かれる仕組みです。
最大のメリットは乗り換え時の割引です。地下鉄からバスへ30分以内に乗り換えると、2回目の運賃から距離に応じた割引が適用されます。1回券では受けられない優待です。

どこで買うか
| 購入場所 | カード代 | 特徴 |
|---|---|---|
| コンビニ (CU・GS25・セブンイレブンなど) | 2,500〜4,000ウォン | 空港内にもあり、最も手軽 |
| 地下鉄駅の窓口 | 2,500〜4,000ウォン | デザインが選べることがある |
| キャラクターデザイン版 | 5,000〜15,000ウォン | お土産としても人気 |
最も手軽なのは仁川空港到着ロビーのコンビニです。両替と同じタイミングで購入できるため、到着後すぐに動き出せます。
カード自体の代金とチャージ額は別です。カード代は返金されないため、キャラクターデザインなど気に入ったものを選ぶのも旅の楽しみのひとつです。
チャージの方法
チャージは現金のみです。クレジットカードでのチャージはできません。地下鉄駅の券売機、コンビニのレジで行えます。
券売機での手順
券売機の「T-money충전(チャージ)」の画面を選び、カードを指定の場所に置いて、投入した金額分がチャージされます。英語表示に切り替えられる機種もあります。
いくらチャージすべきか
| 日程 | チャージ額の目安 |
|---|---|
| 2泊3日 | 1万〜1.5万ウォン |
| 3泊4日 | 1.5万〜2万ウォン |
| コンビニでの買い物も含める場合 | 上記+5,000ウォン程度 |
残高が不足すると改札で止められるため、少し余裕を持たせておくと安心です。不足した場合はすぐに近くの券売機やコンビニで追加チャージできます。

使える場所
| 利用先 | 使えるか |
|---|---|
| ソウル地下鉄 | ◎ |
| 市内バス | ◎ |
| 釜山・大邱など地方の地下鉄 | ◎(同じカードで利用可) |
| コンビニでの買い物 | ◎ |
| 一部のタクシー | ○(対応車両のみ) |
| KTX(高速鉄道) | ✕(別途チケットが必要) |
ソウルで買ったカードは釜山や大邱など他都市の地下鉄でもそのまま使えます。1枚あれば韓国全土を移動できるので、複数都市を回る旅程でも便利です。釜山観光の詳細は釜山2泊3日の回り方をご覧ください。
残高が余ったらどうするか
払い戻しをする
地下鉄駅の窓口やコンビニで返金の手続きができます。ただし手数料が引かれることが多く、少額の残高だと手続きの手間に対して割に合いません。
次回のために残しておく
再訪の予定があるなら、カードを持ち帰って次回使うのが最も合理的です。長期間使わなくても残高は消えません。
出発直前に使い切る
空港内のコンビニで飲み物やお菓子を買う際に使い切ってしまうのも手軽な方法です。空港へ向かうバスや電車の中で残高を計算しておくとちょうど使い切れます。

カードを紛失・破損した場合
カードを失くしても、残高目当てに悪用されるリスクは限定的です。T-moneyカードには利用者情報が紐づいていないため、拾った人が単純に使い切ってしまう可能性はありますが、個人情報の流出には直結しません。
紛失した場合の対応は「新しいカードを買い直す」のが基本です。事前に公式アプリで登録していた場合は、コールセンターに連絡して利用停止の手続きができるケースもありますが、旅行者にとっては現実的な選択肢ではありません。諭吉クラスの残高を一度にチャージせず、こまめに追加する運用にしておけば、紛失時の被害を小さく抑えられます。
カードが割れたり磁気不良になったりした場合は、地下鉄駅の窓口で相談すると、残高が確認できれば新しいカードへの移行に対応してもらえることがあります。ただし言葉の壁があるため、身振りとレシート(購入時の控え)があるとスムーズです。
デポジット制度はあるのか
日本のSuicaのように「カード代金がデポジット(預り金)扱いで返却時に戻る」という仕組みはT-moneyカードにはありません。カード代は購入した時点で消費される費用と考えてください。
そのため、複数のカードを衝動的に買い足すのは避けたほうがよいでしょう。1グループに1〜2枚あれば十分で、追加が必要な場面は限られています。
アプリで残高を確認する方法
NFC対応のスマートフォンであれば、専用アプリやNFC読み取り機能を使ってカードの残高を確認できることがあります。ただし韓国語表示が中心のアプリが多く、旅行者が日常的に使うにはハードルがあります。
現実的には、改札を通るたびに表示される残高を確認するのが最も簡単な方法です。地下鉄の改札機、バスの読み取り機、コンビニのレジ端末のいずれでも、タッチした瞬間に残高が画面に表示されます。
1回券とどちらがいいか
| T-moneyカード | 1回券 | |
|---|---|---|
| 乗り換え割引 | あり | なし |
| 購入の手間 | 最初だけ | 毎回券売機で |
| バスでの利用 | 可能 | 不可(現金のみ) |
| おすすめ度 | ◎ | △ |
バスにも乗る予定があるなら、T-moneyカードを買わない理由はありません。1回券は地下鉄のみでしか使えず、バスは基本的に現金かカードでの支払いになります。
よくある失敗
クレジットカードでチャージしようとする
チャージは現金のみです。券売機の前で戸惑う人が多いポイントです。事前に現金を用意しておいてください。
残高不足で改札で止まる
後ろの人を待たせることになります。乗車前に残高を確認する習慣をつけてください。
KTXにT-moneyで乗れると思い込む
高速鉄道は別途チケットの購入が必要です。地下鉄やバスとは仕組みが違います。
払い戻しの手数料を知らずに手続きする
少額の残高だと手数料で目減りし、手続きの時間に対して割に合わないことがあります。次回訪韓の予定があるなら残しておくほうが合理的です。
よくある質問
1枚のカードを複数人で使えますか?
地下鉄では1人1枚が基本です。バスでは連続してタッチできる場合もありますが、地下鉄の改札は1人ずつ通る構造のため実質的に不可能です。
スマホのモバイルT-moneyは使えますか?
韓国のスマートフォンやおサイフケータイに対応した端末が前提のため、日本のスマホでは基本的に利用できません。物理カードを購入してください。
有効期限はありますか?
カード自体に有効期限はありません。長期間使わなくても残高は保持されます。次回の韓国旅行まで保管しておけます。
タクシーでも使えますか?
対応している車両であれば使えますが、すべてのタクシーが対応しているわけではありません。乗車前に運転手に確認するか、現金・クレジットカードを用意しておくと安心です。
仁川空港以外でも買えますか?
ソウル市内のコンビニや地下鉄駅でも購入できます。金浦空港や地方の空港からソウルに入る場合も、到着後すぐに近くのコンビニで買えます。
まとめ
- 空港内のコンビニで到着後すぐ購入
- チャージは現金のみ。券売機かコンビニで
- 2泊3日なら1万〜1.5万ウォンが目安
- 釜山など他都市でもそのまま使える
- 残高が余ったら次回のために残すのが合理的
T-moneyカードがあれば韓国での移動はほぼ困りません。両替の考え方は韓国の両替はどこですべきかをご覧ください。
運賃・システムは変更されることがあります。訪問前に韓国観光公社の公式サイトで最新情報をご確認ください。



