済州島(チェジュド)は、韓国本土の南に浮かぶ火山島です。ソウルの都会的な旅とは違い、海岸線、火山地形、滝、草原といった自然が主役になります。この記事では、島の広さと構造を先に整理し、そこから「どの移動手段で、どのエリアに絞るか」を決める順番で解説します(確認日:2026年9月20日)。
島の面積や世界遺産の登録などは、公的な資料に基づいて書いています。料理の値段、バスの運賃、レンタカーの費用など、変動が大きく確認できなかった数字は載せていません。
島の広さを、正しく把握する
ウィキペディアの記載では、済州島の面積は約1,845平方キロメートルで、日本の香川県よりやや小さく、沖縄本島の約1.5倍とされています。旧版のこの記事では「東京都の約3分の1」と書いていましたが、これは誤りでした。実際には、東京都の面積の8割程度になります。想像より広い島のため、1日で島全体を回るような計画は現実的ではありません。
島の中央には、韓国の最高峰である漢拏山(ハルラサン)があり、標高は約1,950メートルとされます。観光地は海岸沿いに点在しているため、島を時計回りか反時計回りに移動するのが基本です。
| エリア | 位置 | 主な見どころ |
|---|---|---|
| 済州市 | 北部 | 空港、繁華街、東門市場 |
| 城山エリア | 東部 | 城山日出峰、牛島 |
| 西帰浦エリア | 南部 | 天地淵瀑布、正房瀑布、中文観光団地 |
| 翰林エリア | 西部 | 挾才海水浴場、翰林公園 |
| 漢拏山 | 中央 | 登山、ドライブコース |

移動手段から逆算する
| 手段 | 自由度 | 向いている人 | 注意点 |
|---|---|---|---|
| レンタカー | 高い | 運転できて、複数のエリアを回りたい人 | 国際運転免許証が必要。右側通行 |
| 路線バス | 低い | 時間に余裕があり、費用を抑えたい人 | 本数や乗り換えの制約がある |
| タクシーの貸切 | 中 | 運転しない人、複数人のグループ | 料金は事前に確認する |
| 現地ツアー | 低い | 効率を重視する人、言葉が不安な人 | 行程が決まっている |
済州島は、レンタカーでの移動を前提にした案内が多い島です。旅行者向けの案内サイトによると、韓国で運転するには、日本の運転免許証に加えて、日本で発行された国際運転免許証(1949年のジュネーブ条約に基づくもの)が必要とされています。国際運転免許証は、現地では取得できず、出発前に日本で取得する必要があります。電子的な写しは認められないとされているため、実物を持参してください。韓国では、車の運転席は左側にあり、道路は右側通行で、日本とは逆になります。慣れるまでは、交差点や右左折の場面に特に注意してください。
運転しない場合は、タクシーの貸切や現地ツアーが現実的です。バスだけで回る計画は、本数や乗り換えの都合で、1日に回れる場所が少なくなります。滞在に余裕がある場合に限って検討してください。
エリア別の楽しみ方
東部:城山日出峰と牛島
城山日出峰(ソンサンイルチュルボン)は、海に突き出した火山の噴出口で、2007年にユネスコの世界自然遺産に登録された「済州火山島と溶岩洞窟群」の構成資産の一つです。済州島を代表する景観で、島を訪れるなら候補に入れたい場所です。頂上まで登る道は整備されていますが、日陰が少ないため、夏は帽子と飲み物が必要です。日の出の名所ですが、早朝に行くには近くに宿泊するのが現実的です。
牛島(ウド)は、城山港からフェリーで渡る小さな離島です。島内を回る時間を考えると、帰りのフェリーの最終便を、渡る前に必ず確認してください。乗り遅れると、島から出られなくなります。
南部:滝と海沿いのリゾート
西帰浦(ソギポ)市には、天地淵瀑布と正房瀑布があります。正房瀑布は、海に直接落ちる滝として知られ、滝と海が一つの景色に収まります。滝壺の近くまで階段で降りるため、帰りの上り返しが負担になることがあります。足腰に不安があるなら、上からの眺めだけでも楽しめます。中文観光団地は、海沿いのリゾートエリアで、散歩に向いています。

西部:ビーチと公園
挾才(ヒョプチェ)海水浴場は、透明な海と白い砂浜で知られ、沖に飛揚島が見えます。近くの翰林公園には、植物園や洞窟があり、屋内の見どころとして雨の日にも使えます。

2泊3日の考え方:エリアを絞る
2泊3日で島を一周しようとすると、車内で過ごす時間ばかりが増えます。東部と南部、または西部と南部のように、隣り合う2つのエリアに絞ると、余裕が出ます。宿泊は、1日目を済州市の近く、2日目を次に回るエリアの近くにすると、移動の無駄を減らせます。移動時間は、季節や道路状況で変わるため、前日に地図アプリで確認して、日程を調整してください。
| 日 | 考え方 |
|---|---|
| 1日目 | 到着後は、空港に近い済州市周辺で夕食まで。移動時間が短い |
| 2日目 | 東部と南部など、隣り合うエリアの見どころを回る |
| 3日目 | 空港の近くのエリアで過ごし、余裕を持って空港へ |
天気と季節
済州島は、海に囲まれているため、風が強く、天候が変わりやすい島です。悪天候の日は、航空便やフェリーの運航に影響が出ることがあります。特に帰国日の前後は、予定に余裕を持たせておくと安心です。季節で楽しみ方が変わるため、訪れる時期に合わせて、屋外の予定と屋内の予定を組み合わせてください。
服装と持ち物の考え方
城山日出峰の階段や、正房瀑布の坂道など、歩く場面が多いため、歩きやすい靴が向いています。海沿いは、季節を問わず風を感じやすいため、風を通しにくい上着が1枚あると快適です。夏は日差しが強く、日陰が少ない場所もあるため、帽子、日焼け止め、飲み物を持ってください。雨の日に備えて、折りたたみ傘やレインウェアも役立ちます。地図アプリは、ナビゲーションに使うことが多いため、モバイルバッテリーがあると安心です。
済州島への行き方
日本から済州島への直行便は、複数の空港から運航されている場合があります。運航状況は変わるため、航空会社で確認してください。ソウルを経由する場合は、金浦空港から国内線で済州島へ向かう方法があります。仁川空港に到着した場合は、金浦空港への移動と乗り継ぎで時間がかかるため、余裕を持って計画してください。仁川空港の使い方は仁川空港からソウル市内への移動にまとめています。
交通系ICカードのT-moneyは、島内のバスなどで使えるとされています。購入と使い方はT-moneyカードの使い方を参照してください。他の都市の旅程は釜山2泊3日の回り方にまとめています。
よくある思い違い
- 「済州島は小さいので、1日で回れる」:香川県に近い広さがあり、エリアを絞る必要があります
- 「日本の免許証だけで運転できる」:国際運転免許証が必要とされ、現地では取得できません
- 「バスだけで、効率よく回れる」:本数や乗り換えの制約があり、回れる場所が限られます
- 「牛島は、いつでも戻れる」:フェリーの最終便を逃すと、戻れなくなります
この記事の情報の出典
島の面積と標高はウィキペディア、世界自然遺産の登録は済州観光公社などの案内、国際運転免許証の条件は旅行者向けの案内サイトの記載に基づきます。確認日は2026年9月20日です。
- 済州島(ウィキペディア):https://ja.wikipedia.org/wiki/済州島
- 済州観光公社(世界自然遺産):https://ijto.or.kr/japanese/?cid=11
- 済州観光の公式サイト(Visit Jeju):https://www.visitjeju.net/
料理の値段、バスやタクシーの料金、レンタカーの費用は、変動が大きく確認できなかったため、記載していません。国際運転免許証の条件や運航状況は変更されることがあるため、出発前に公式サイトで最新情報をご確認ください。



