台湾旅行者の交通ガイド:地元民おすすめの移動術と便利な乗り方完全解説
台湾を初めて訪れる方にとって、現地での移動手段は大きな関心事ではないでしょうか。フリープランでの旅行が人気になってきた今、効率的に台北を巡るための交通手段を知っておくことは旅の成功に欠かせません。
私は様々な交通手段を試してきました。その経験を基に、台北市内と周辺地域の移動方法をご紹介します。特に初心者の方でも迷わず移動できるコツに焦点を当てています。
旅の必需品:悠遊カード(EasyCard)
台北旅行で最初に手に入れるべきは「悠遊カード(EasyCard)」です。日本のSuicaやPASMOに相当するこのICカードがあれば、切符購入の手間が省けるだけでなく、様々な割引特典も受けられます。
入手方法:
- 桃園国際空港のMRT駅
- 台北市内の主要MRT駅の窓口
- セブンイレブンなどのコンビニエンスストア
チャージ方法:
- MRT駅の券売機
- コンビニのレジ
私のおすすめ:初回は500元(約2,000円)程度チャージしておくと、数日間の市内移動には十分です。また、最近ではクレジットカード一体型の悠遊カードも発行されていますが、カードを持つよりアプリで使用する方が便利です。
台北MRT:観光地を網羅する地下鉄網
台北MRTは5つの路線が市内の主要観光地をほぼ網羅しており、台北観光の基本となる交通手段です。日本の地下鉄と似ているため、初めての方でも安心して利用できます。
乗り方のポイント:
- 路線図で目的地の最寄り駅を確認(駅名は中国語・英語・日本語表記あり)
- 券売機または悠遊カードで料金支払い
- 改札でカードをタッチして入場
- ホームで電車を待つ(乗車位置が床に表示されています)
注意点:
- 飲食禁止のルールは厳格です(駅構内・車内での飲食で罰金を科せられることも)
- 優先席は本当に必要な方のために空けておくのがマナー
- 駅構内には無料Wi-Fiスポットがあり、Google Mapsなどのナビアプリと併用すると便利
おすすめ路線:
- 松山新店線(緑線):東区の人気ショッピングエリアを網羅
- 文湖線(茶色線):台北101や松山空港へのアクセスに便利
- 淡水信義線(赤線):淡水の観光名所や西門町へのアクセスに最適
台北市バス:地元民のように乗りこなすコツ
台北のバスシステムは初めての方には少し複雑に感じるかもしれませんが、MRTが通っていない場所への移動には非常に便利です。
バスの種類:
- 一般路線バス:番号のみ表示(例:299)
- 幹線バス:番号の前に「幹線」表示(例:幹線1)
- 快速バス:番号の前に「快」表示(例:快速1)
乗り方のステップバイステップ:
- バス停でバスの進行方向に手を挙げて合図
- 乗車口から乗り込む
- 悠遊カードを乗車時にタッチ
- 降りたいバス停が近づいたらボタンを押す
- 降車時にも悠遊カードをタッチ(2019年からの新システム)
バスを利用するコツ:
- Google Mapsのバス検索機能が非常に正確で便利
- 「台北等公車」アプリをダウンロードしておくと、リアルタイムでバスの位置が確認できる
- バス停の電光掲示板にはバスの到着予定時間が表示されている
私のイチオシ路線:
- 紅5路線:MRT忠孝復興駅から四四南村、台北101を経由して象山まで行ける観光客向けルート
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タクシー活用術:言葉が通じなくても大丈夫
台北のタクシーは初乗り70元(約300円)からと非常にリーズナブル。特に複数人での移動や、夜間のMRT終了後には重宝します。
タクシー利用のポイント:
- 流しのタクシーは屋根のランプが点いていれば空車
- ホテルやMRT駅にはタクシー乗り場が設置されている
- 目的地を書いたメモや地図を用意しておくと便利
- スマホの翻訳アプリを活用(私は「Google翻訳」を事前にダウンロードしています)
台湾観光向けおすすめフレーズ10選
1. 交通関連
「請問這班車到…嗎?」(チンウェン ジェ バン チェ ダオ… マ?)
→「このバス(電車)は~に行きますか?」
バスや電車の移動時に役立つフレーズ。「我要去…」(ウォ ヤオ チュ…)
→「~に行きたいです」
タクシーや交通機関の利用時に便利。「多少錢?」(ドゥオシャオ チェン?)
→「いくらですか?」
タクシーの料金や切符購入時に使えるシンプルなフレーズ。
2. 食事関連
「這個不要辣」(ジェーゴ ブー ヤオ ラー)
→「これは辛くしないでください」
辛い食べ物が苦手な人にとって必須のフレーズ。「有推薦嗎?」(ヨウ トゥイジェン マ?)
→「おすすめはありますか?」
地元の美味しい料理を知りたいときに便利。「買單」(マイ ダン)
→「お会計をお願いします」
食事の最後に必ず使うフレーズ。
3. ショッピング関連
「這個多少錢?」(ジェーゴ ドゥオシャオ チェン?)
→「これはいくらですか?」
市場やお土産屋で価格を聞くときに便利。「可以便宜一點嗎?」(クーイー ピェンイー イーディェン マ?)
→「もう少し安くできますか?」
夜市などで値引き交渉をする際に使える。
4. 観光関連
「請問…怎麼去?」(チンウェン… ゼンマ チュ?)
→「~へはどう行けばいいですか?」
観光スポットへの行き方を聞くときに役立つ。「請問廁所在哪裡?」(チンウェン ツースォ ザイ ナーリ?)
→「トイレはどこですか?」
観光中に必須のフレーズ。
注意点:
- 観光客が多い地域では日本語の通じるドライバーもいますが、基本的には期待しない方が良い
- 九份からの帰りなど観光地では固定料金を提示されることも(事前に相場を確認しておきましょう)
台湾鉄道:台北近郊への小旅行に
台湾鉄道(台鉄)は台北から九份、十分、平渓など人気の郊外観光地へのアクセスに最適です。
路線の種類:
- 區間車:各駅停車(悠遊カードで乗車可能)
- 自強號・莒光號:急行列車(指定席券が必要)
- 普悠瑪號・太魯閣號:特急列車(指定席券が必要)
おすすめ観光地と所要時間:
- 瑞芳駅(九份へのバス乗り場):台北駅から40分
- 十分駅(天燈上げで有名):瑞芳駅から30分
- 鶯歌駅(陶器の街):台北駅から30分
私のおすすめの過ごし方: 平日の午前中に出発し、九份と十分を組み合わせた日帰り旅行がおすすめ。台北駅で指定席を購入し、瑞芳駅で下車。そこから十分線に乗り換えるか、九份行きのバスに乗ります。
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台湾高速鉄道:時間を節約して台湾南部へ
限られた旅行日数で台湾の南部も訪れたい場合には、台湾高速鉄道(高鉄)がベストな選択です。台北から高雄まで最速90分で結ぶこの新幹線は、日本の新幹線技術を導入しており、快適な乗り心地を提供しています。
主な区間と所要時間:
- 台北→台中:約40〜60分(片道約700元)指定席
- 台北→台南:約90〜105分(片道約1,350元)指定席
- 台北→高雄(左營駅):約90〜120分(片道約1,490元)指定席
切符の購入方法:
- 駅の券売機や窓口(窓口が空いていれば早くて間違えないのでおすすめ)
- 公式サイト(英語・日本語対応あり)での事前予約
- 日本の旅行代理店での事前購入
お得な切符情報:
- 外国人限定の3日間周遊パス(為替にもよりますが、日本円で1万円少しと、かなり割安です。台湾高速鉄道の普通車指定席及び自由席が連続した3日間何度でも乗り放題。 高鉄パスとパスポートを新幹線改札口で提示、お好きな時間にお好きな列車に乗車可能、便利なフリーパスです。)
- 早朝・深夜の割引切符(乗車日の5~28日前に普通車両の指定席を予約すると、運賃が最大35%割引となります。ただし、35%割引のチケットは早朝・深夜出発便に限られる場合が多く、席数にも限りがあります。そのため、予定が決まっている場合は早めの予約をおすすめします。)
- 往復割引(約10%オフ)定期券や回数券が対象となる為、長期滞在のみ利用可能
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私のおすすめ移動プラン:エリア別
効率的な移動プランをエリア別にご紹介します。
台北市内主要観光地巡り(1日):
- 午前:MRTで中正紀念堂→総統府→西門町
- 昼食:西門町でランチ
- 午後:MRTで忠孝復興→台北101→象山(夕日鑑賞)
- 夜:タクシーで士林夜市へ
九份・十分日帰り旅行:
- 台北駅→区間車で瑞芳駅
- 瑞芳駅からバスで九份
- 九份観光後、瑞芳駅に戻り平渓線で十分へ
- 十分観光後、区間車で台北に戻る
台中日帰り旅行:
- 早朝:台北駅から高鉄で台中へ
- 台中駅からバスで宮原眼科→彩虹村→高美湿地
- 夕方:高鉄で台北に戻る👉 台湾台中観光はこちら
まとめ
台北の交通システムは初めは複雑に感じるかもしれませんが、悠遊カードを入手し、MRTを基本としながら状況に応じてバスやタクシーを組み合わせれば、スムーズな観光が可能です。特に最近はスマートフォンのナビアプリが充実しているため、言葉の壁を感じることなく移動できるようになりました。
台北の魅力はコンパクトな都市でありながら、多様な文化や歴史、グルメが詰まっていること。効率的な移動手段を活用して、台北の魅力を存分に味わってください!
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